上映予定作品

『動脈、静脈』
監督 江田日和(九州大学)
上映時間 40分
あらすじ
ヤングケアラーの大学生・千紘。血まみれの猫をきっかけに、従兄の冬馬とクラスメイトの美聡は、千尋の心を診始める。これは「正しさ」を与えられなかった私たちの、不器用で小さな青春群像。
監督メッセージ
本作品は、もともと戯曲コンペ用に描き始めました。三谷幸喜の「笑の大学」からインスピレーションを受け、シリアスを基調に時折コメディを織り交ぜた雰囲気の作品でしたが、そこから紆余曲折あり、現在の映画脚本という形になりました。

『僕が見た怖いもの』
監督 板谷羽来(北九州市立大学)
上映時間 30分
あらすじ
大学生の颯斗は、幼馴染の梨夏の死をきっかけに、かつての仲間たちと再会する。梨夏のしを不審に思った颯斗たちは、それぞれ真相究明に向けて動き始める。しかし、さらなる悲劇が彼らを襲い、事態は二転三転していく。
ーあなたは、本当の恐怖の意味を理解できるか。ー
監督メッセージ
今回の作品は霊や呪いなど“超常的な怖さ”ではなく“人間の内面に潜む怖さ”をテーマとし、観客が感情移入しやすい作品になるよう心がけました。

『パンケーキ』
監督 赤嵜梢(九州産業大学
短期造形大学部)
上映時間 15分
あらすじ
芸術系の短大に通う柚鈴は、一気に押し寄せる前期の課題の締め切りに追われていた。「今日もまた徹夜か…。」と思いながら作業を進めていると、幼馴染の葵葉がやってきた。いつものように雑談をしにきたのかと思ったがーー
監督メッセージ
今回の作品は、今の自分たちの様子と重ねた作品でもあります。短大の2年生になると、課題や就活、卒業制作などが一気にやってきて大変になりますが、無理せずに程よく息抜きをしながらいい作品を作っていこうね、というメッセージを込めて制作しました。パンケーキを作るシーンは自宅で撮影しましたが、観た人が思わずパンケーキを食べたいと思うように撮影することを頑張りました。

『今日も咲く花のように』
監督 因幡大輝(長崎県立大学)
上映時間 50分
あらすじ
80年前、原爆により大切な人やふるさとを失った人々は、深い悲しみのなかで生き続けなければならなかった。「70年は草木も生えない」と言われた長崎に、翌年ひまわりが芽吹き、人々に希望をもたらした。現在の長崎は、その小さな芽から始まったのだ。そして今、羽澄花は80年の時を超え、祖母と交わした約束を果たすために動き出す。
監督メッセージ
原爆投下から80年の節目に、命や幸せ、記憶の意味を問い直したいという思いから戦後80年祈念イベントを企画しました。長崎の学生が、戦争を知らない世代として自らの問いと向き合いながら真摯に制作した本作品が、世界へ届くことを願っています。

『干潟に眠る』
監督 本間遼平(佐賀大学)
上映時間 20分
あらすじ
田舎に残った青年・充は、幼馴染の波瑠と交わした「二十歳で干潟に集う」という約束を胸に生きてきた。都会へ去った彼女を想い続けながら、日々を生きる充。約束に縛られた心が、静かに未来へ踏み出す瞬間を描く。
監督メッセージ
『干潟に眠る』は、約束の地を掘り返す青年の姿を通して、”忘れられない記憶とどう向き合うか”を切なく描いた作品です。人は後ろ(過去)を見つめながらも、前(未来)へと進んでいく存在です。そんな人間の一生懸命生きる姿を描きました。本作が、観てくださる方自身の過去や記憶と向き合う小さなきっかけとなれば幸いです。

『それは、桜のように』
監督 馬場未琴(熊本大学)
上映時間 45分
あらすじ
映画研究部の嘉瀬たちは、交流会で「櫻木荘」を訪れるが、過去の部作『櫻の木の下には』の上映中に奇怪な映像が映り込み、現実でも殺人事件が発生する。豪雨で外界と遮断された中、次々と仲間が倒れ、疑心と恐怖が渦巻く。残された部員たちは、6年前の出来事と現在の惨劇をつなぐ真相に迫っていく。
監督メッセージ
小さい頃からミステリーやサスペンスに惹かれ、いつか自分の手で作品を作ってみたいと思っていました。今回その夢が叶い、自ら脚本を書き、監督としてそれを形にすることができたことを大変嬉しく思っています。
いざ取り組んでみると、物語の辻褄を合わることや、現実味を持たせるための調整に想像以上に苦戦しました。ミステリー作品には、「トリックを重視するもの」と「人間関係や人物の背景に重きを置くもの」がありますが、今回は後者に挑戦しました。
人を愛するということ、愛と憎しみの境界線、そして相手の存在があって初めて自分を保てる人間の強さと脆さ。これらを一つひとつ丁寧に描くことで、人間の奥深さに迫る作品に仕上げられたのではないかと思います。
そして今振り返ると、私にとって最も難解で、かつ最大のトリックは──「物語ではなく、自分自身を描くこと」だったのかもしれません。